GREENable HIRUZEN

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2021.07.15

Vol.1 GREENable HIRUZENという場所

太古の息吹を感じる朝

「かつて、蒜山は湖だった」。

100万年ほど前、火山活動によって蒜山三座が誕生し、川の流れが変わり、蒜山湖ができたといわれています。そして、その後も続いた地殻変動で、湖は湿原となり、やがて盆地となったそうです。

緑に囲まれたこの高原が、湖だったなんて、ちょっと想像しづらいかもしれません。
でも、寒暖の差が増す秋の夜明け、高原一帯を包み込む雲海のなか、静かにそびえる蒜山三座は、まるで湖のなかに浮かぶ島のようで…。
そんな言葉もすとんと腑に落ちるのです。

自然とともにある暮らし

そんな悠久の自然に抱かれて、私たちは日々暮らしています。蒜山高原のある真庭市は、なんと、まちの約8割が森林!その豊富な森林資源を生かしきるべく、本来はごみとなる製材端材や間伐材などを燃料として使う「バイオマス発電」を、10年ほど前に始めました。つくられた電気は地域の小学校などで使われています。

ほかにも、家庭で出る野菜くずなどの生ごみをメタン発酵させて農業用の肥料として使ったり、瀬戸内海で養殖された牡蠣の殻を土づくりに活用して米やワインブドウを栽培したりしています。そこでできたお米は、学校給食で子どもたちがおいしく食べています。

自然のめぐみや、不要になったものを生かし、環境を守りながら、地域の暮らしも豊かにしていく。そんなふうに自然と共生し、循環させていく生活が、ここ真庭には、当たり前のように息づいています。

自分らしく、自然とつながる

でも、なぜか今「自然との共生」というと、すぐ環境問題の話になり、難しいことのように語られてしまいます。私たちの暮らしは、そんな肩ひじを張ったものではありません。真っ黒く染まった山の斜面を見て、「春が来たな~」と感じたり、新緑の草原で深呼吸して、「癒やされるな~」と思ったり。自然がそこにあり、私たちはそれを感じる。ただ、それだけなんです。

そんな暮らしのなかで、心と体が勝手に動くことがあります。「山焼きって、なんのためにやるの?」とふと疑問に感じ、その理由を調べてみるとか、「気持ちのいい草原を汚したくないな」と落ちているごみを、つい拾っちゃうとか。それは「環境問題」という理屈から生まれるものではなく、もっともっと素朴な感情です。

たとえば、誰かを好きになったときその理由を説明するのは、難しくないですか?
「なんか、好きなんだよね…」。「一緒にいると不思議と落ち着くんだよ」。
私たちが自然に対して抱いている気持ちは、そういうのに、ちょっと似ている気がします。そして、好きな人のことを知りたくなったり、大切に想ったりするのと同じように、自然のことを知りたいし、大切にしたいなと思うのです。

だから、何かを伝えるための言葉を探すよりも、まずは自然のなかに身をおいてもらうこと、ただただ自然とふれあい、感じてもらうことが、大切なんじゃないかなと考えました。『GREENable HIRUZEN』は、そんな思いを実現するためにつくった場所です。

すこやかで心地よく、美しく。自分らしく自然とつながるための第一歩を、ここから踏み出してみませんか。

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